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JA長生からのお知らせ

2013/10/16台風26号通過に伴う農産物等の対策について

1 作業全般
風雨の強い間は非常に危険なので、作業を控え、水路や傾斜地に近付かない等、十分に注意して行動する。
事後対策等の作業は、風雨がおさまってから行う。特に、水路や傾斜地においては台風通過後も洪水や土砂崩れのおそれがあるため、十分に注意する。


2 園芸共通
<事後対策>
(1)施設が破損した場合は、速やかに補修を行う。
(2)施設及びその周囲、または、ほ場が湛水している場合は、速やかに排水溝を掘り、排水に努める。
(3)施設内に雨水が流入した場合は、できるだけ速やかに排水し、水が引いた後に、ベッドを整形するとともに中耕する。
(4)降雨後に潮風の当たった地域では、可能な限り速やかに大量の散水を行い、茎葉に付着した塩分を洗い流す。
(5)栽培中の作物では、土壌の表面が乾いてきたら、追肥用化成などを用いて追肥を行い、軽く中耕を行うことにより生育の回復を促す。
(6)風害等により草勢が弱った場合には液肥の葉面散布を行い、草勢の回復を図る。
(7)風による擦れや多湿等により病害が発生しやすくなるため、防除指針に従い殺菌剤を散布し病気の予防に努める。なお、根の活性が低下するなど、薬害が発生しやすい状態にあるので注意する。
(8)施設栽培では、施設内が多湿になり病害が発生しやすくなるため天候の回復後、十分換気を行う。
(9)強風被害等により停電が発生する恐れがあるため、電源や設備の状態に注意する。


3 施設野菜
<事後対策>
(1)風雨のあとは特に病害の発生に注意し、薬剤散布を行う。
(2)発生が予想される病害
イチゴ   炭疽病等
トマト   すすかび病、葉かび病、疫病等
キュウリ べと病等
インゲン 菌核病、灰色かび病等


4 露地野菜
<事後対策>
(1)コカブ、コマツナなどで、発芽前の種子が流されたり、株の損傷が激しい場合は、速やかにまき直しを行う。
(2)ネギが倒伏した場合は、丁寧に起こした後、窒素成分で10a当たり3kg程度の追肥を行う。
(3)発生が予想される病害
ア キャベツ べと病、黒腐病等
イ ダイコン 黒腐病、黒斑細菌病等
ウ ネギ   べと病、疫病等
エ ニンジン 黒葉枯病等
オ 葉菜類  べと病等
カ 共通   細菌性病害


5 果樹      
<事前・事後対策>
(1)イチジク
ア 所々に支柱を立て、側枝の誘引を行う。
    イ 水田等排水の悪い園では、滞水しないよう排水溝を整備する。
(2)キウイフルーツ
ア 葉の損傷の激しい園では、殺菌剤を散布し、病害感染を防ぐ。
(3)ナシ等棚仕立ての樹種
ア 多目的防災網を設置してある園では、押さえ紐や控え紐(網が風で飛ばされないように、所々に網から引いてある紐)の補強を行う。
イ 特に大風が予想される場合は、棚の損傷を防ぐため、多目的防災網を除去する。
ウ 防風垣、防風網の補強整備をする。
エ 排水の悪い園では、滞水しないよう排水溝を整備する。
(4)立ち木仕立ての樹種
ア 主幹には三方から支柱を取り付ける。温州ミカンでは、果実が大きくなり下がってきている枝に支柱を取り付ける。


6 花き
  <事後対策>
(1)風により折れた枝や株は整理し、倒伏した切り花類は枝の曲がらないうちに無理のない範囲で早く立て直し土寄せをする。
(2)ほ場の速やかな排水に努める。なお、数時間滞水した苗物や鉢物は、その後乾燥ぎみに管理する。
(3)育苗中のものや移植、定植直後のもので冠水被害を受け、回復の見込みがない場合は、除去し、苗があれば定植し直すか再度播種準備を行う。


7 大豆
<事後対策>
排水溝を確実に排水路につなげる事や、畦畔を切る等で早急な排水対策を行う。


農林水産部担い手支援課

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